唐辛子一筋30年のプロがおすすめする唐辛子オイルの産地、ブランドおすすめ5選【2025年版】

辛さだけじゃない、風味・香り・うまみまで引き出す調味料―それが「唐辛子オイル(チリオイル)」です。
中華のラー油、イタリアンのチリオリーブオイル、和風唐辛子油など、世界中の料理に欠かせない存在として、家庭のキッチンでもその魅力が注目されています。

「市販の唐辛子オイル、どれを選べばいいの?」「本格的な味にするにはどの産地のオイルがいい?」
そんな疑問を解決すべく、本記事では唐辛子一筋30年のプロが、世界各地の産地・ブランド・使い方を徹底解説!

料理のアクセントだけでなく、隠し味やヘルシー調味料としても注目の唐辛子オイル。
これを読めば、あなたの料理が「あと一味」どころか「あと一段」レベルアップするはずです。

唐辛子オイルとは?基本と種類、魅力をプロが解説

唐辛子オイル(チリオイル)は、唐辛子の辛みや風味を油に移した調味オイルです。
中華、イタリアン、和食など、ジャンルを問わず料理のアクセントとして活用されています。

主な種類

  • 辣油(ラー油)
    中華料理に使われる定番。
    にんにくやごま油が加えられることが多い。
  • チリオリーブオイル
    イタリア産によく見られる。ピリ辛で香り高い。
  • 和風唐辛子油
    鷹の爪がベース。かつおや昆布の風味を加えたものもある。

唐辛子オイルの原材料と産地による違い

主な原材料

  • 唐辛子(鷹の爪・ハバネロ・カイエンペッパーなど)
  • ベースオイル(ごま油・オリーブオイル・菜種油など)
産地特徴
日本(高知・長野)鷹の爪など、辛みのバランスが絶妙
中国(四川省など)強烈な辛みと花椒のしびれが特徴
イタリアオリーブオイルのコクとマイルドな辛さ
メキシコハバネロなど刺激的な辛さが主流

唐辛子もオイルも、産地の個性がそのまま風味に反映されるため、選び方次第で 料理の印象がガラリと変わります。

唐辛子オイルの使い道:調味料から隠し味まで

【調味料として使う方法】

① ドレッシングやマリネにプラス

  • オリーブオイルの代わりに少量使うと、ピリっと香ばしい風味に。
  • しょうゆ・酢・唐辛子オイルを1:1:1で混ぜるだけで、和風ピリ辛ドレッシングが完成。

② 冷奴・納豆・おひたしにひとかけ

  • ごま油より軽くて、香ばしい辛味が素材の味を引き立てる。
  • 特に冷奴+唐辛子オイル+しょうゆ+刻みネギはやみつき。

③ スープやみそ汁に数滴

  • コクと香りがグっとアップ!
  • 和食でも違和感ゼロ。

④ 炒め油として使用

  • 焦げにくく、野菜炒めやチャーハンが香ばしくなる。
  • ごま油やオリーブオイルと半々で使うとバランス◎。

【隠し味として使う方法】

① カレーやシチューに数滴

  • 辛くならずに深みが出て、「うまみと香ばしさ」が加わる

② ハンバーグやつくねのタネに混ぜる

  • 肉の臭みが抑えられ風味アップ※お子様が食べるときは控えめに!

③ トーストにかける

  • チーズトーストに合う!ピザトーストにすれば、旨辛イタリアン風に。

④ ラーメン・うどん・そうめんの薬味にする

  • 七味やラー油よりやさしい辛味。うどん+梅干し+唐辛子オイルは夏バテ防止に!!

「運び役」効果で、唐辛子の辛味や香りが食材によくなじむのが魅力です。

プロが厳選 唐辛子オイルのおすすめブランド5選

ここまで、唐辛子オイルの基本や種類、原材料による違い、活用法について解説してきました。
では実際に、どのような商品を選べばよいのでしょうか?
唐辛子オイルは製法や使用する油、唐辛子の品種によって風味が大きく変わります。中には、料理の仕上げに風味を加えるものから、具材として楽しめるタイプまで多種多様です。
ここでは、数ある商品の中から特に評価の高い唐辛子オイルを6つ、プロの視点で厳選しました。
「はじめての一本」にも「新しい味を探している人」にもおすすめできる、個性豊かなラインナップをご紹介します。

1. ピエトロ CHILLIES!
メーカー:株式会社ピエトロ(福岡)
特徴:おなじみのドレッシングブランドが手掛けた、オリーブオイルベースのマイルドな唐辛子オイル。公式サイトは、オイルを使ったレシピなどコンテンツも充実。
ポイント:パスタ、ピザ、サラダに合わせやすく、クセがなく使いやすい。日常の延長に取り入れやすい一本。

2. 本鷹唐辛子ガーリックオリーブオイル
メーカー:オリーブアイランド(香川)
特徴:「究極の逸品100選」入賞。国産唐辛子の最高品種、「香川本鷹」と国産にんにくをオリーブオイルに漬け込んだ風味豊かな逸品。
ポイント:クラフト感のある丁寧な仕上がり。パン、グリル野菜、肉料理の仕上げにふさわしい上質な一滴。贈り物にも◎

3. 激辛ペペロンオイル
メーカー:安芸の島の実(広島)
特徴:世界一辛い唐辛子に認定された「キャロライナリーパー」を使用。名前通り刺激的な辛さが特徴。
ポイント:シンプルながらインパクトのある辛味。辛さを追求したい人に適した商品。くれぐれもかけ過ぎにご注意。

4. 香辣脆油辣椒

メーカー:老干媽(中国・貴州省)

特徴:Youtubeやテレビで今話題沸騰の老干媽(ローガンマ)シリーズの「玉ねぎラー油」。本場中国では一家に1つはあるというド定番の調味料で、“食べるラー油”の代表格。

ポイント:餃子、焼肉のつけダレや薬味に。また中華料理にとどまらず、白ごはん、冷奴、納豆にも相性抜群。旨味・香り・食感が一体化したロングセラー。

5. 国産青唐辛子のオイル漬け
メーカー:カルディコーヒーファーム(KALDI)
特徴:青唐辛子の爽やかな辛味と香りが楽しめる、少し目線を変えたオイル漬けタイプ。手軽に手に入るのも嬉しい。
ポイント:冷や奴・湯豆腐のトッピング、味噌汁の風味付け、混ぜごはん、焼き鳥のトッピング、焼肉のタレの薬味、うどんやそうめん、そばなどの薬味におすすめ。

唐辛子オイルといっても、辛さや香り、オイルのベース、原材料により、選び方はさまざまです。調味料としての機能性だけでなく、食卓のアクセントや料理の幅を広げるアイテムとして、ぜひお気に入りの一本を見つけてみてください。

唐辛子オイルを使った簡単アレンジレシピ

①冷奴・サラダ・蒸し鶏にピッタリなドレッシング

(材料)

  • 唐辛子オイル:大さじ1
  • にんにく(すりおろし):小さじ1
  • しょうゆ:大さじ1
  • 酢:大さじ1
  • 砂糖:小さじ1/2

(作り方)

材料をすべて混ぜるだけ。お好みで白ゴマやごま油をプラスしてもOK!

②パスタや炒飯、炒めものに焼き魚のトッピングまで幅広く使える万能ベース

(材料)

  • 唐辛子オイル:大さじ2
  • にんにく(みじん切り):3片分
  • 塩:ひとつまみ
  • しょうゆ(お好みで):小さじ1

(作り方)

  1. フライパンに唐辛子オイルを入れて弱火で温める。
  2. にんにくを入れて焦がさないようにじっくり炒める。
    香ばしい香りが広がります。
  3. 塩を加え、味をみて、お好みでしょうゆを少し垂らして完成。
    ※ 保存容器に入れ、冷蔵で1週間ほど保存可能。

③ ピリ辛ねぎ塩だれ

(材料)

  • 長ねぎ(みじん切り):1/2本
  • ごま油:大さじ1
  • 唐辛子オイル:小さじ1~お好みで
  • 塩:小さじ1/3
  • レモン汁:小さじ1
  • 白ごま:小さじ1(お好みで)

(作り方)

  1. 長ねぎをみじん切りにする。
  2. ボウルにすべての材料を入れて混ぜるだけ。
    ※ 冷蔵庫で15分ほど寝かせると味がなじんでさらに美味しく。

④スパイシーペペロンチーノ風パスタ

(材料)1人分

  • パスタ:100g
  • 唐辛子オイル(チリオリーブオイルなど):大さじ1
  • にんにく(スライス):1片
  • オリーブオイル:小さじ1
  • 塩:適量
  • パセリ(みじん切り):お好みで

(作り方)

  1. パスタを塩を加えたお湯で茹でる。
  2. フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火で香りを引き出す。
  3. 唐辛子オイルを加え、軽く炒める。
  4. 茹で上がったパスタを加えて和え、仕上げに塩で味を整える。
  5. 器に盛り、パセリをふる。

「辛すぎるのは苦手」な人向けのマイルドオイルは?

● 銀座イタリアンレストラン ファビズ フレーバーオリーブオイルとうがらし
イタリア・カラブリア地方の唐辛子を使ったオリーブオイル。パスタの仕上げやピザに一滴たらすだけで、料理の味が締まります。激辛ではないちょうどよい辛さで、サラダにもピッタリ。

● 日清オイリオ ボスコシーズニングオイル レッドペッパー
オリーブオイルやなたね油と唐辛子風味油、さらにローストガーリック風味油をブレンド。辛さとうまみがマッチし、いつもの料理がワンランクアップ。
イタリアン系の料理はもちろん、カップ麺や蒸し野菜、ゆで卵や サラダにも◎。
日本人に合っているのでリピーターも続出しています。

● 島とうがらし ほっとオリーブオイル
沖縄地方の島とうがらしを、エキストラバージンオイルにつけこんだオイル。きんぴらゴボウやローストチキンにかけると辛みのアクセントが加わります。見た目ほど辛くないので、辛すぎるのが苦手な方にもおすすめ。

まとめ|料理のアクセントに最適な唐辛子オイルの世界

唐辛子オイルは、辛味だけでなく、香りや旨みをプラスできる万能調味料です。中華、イタリアン、和食まで幅広く使え、料理のアクセントにも隠し味にも活躍します。

本記事では、原材料や産地による違い、使い方のコツ、そしてプロおすすめのブランドをご紹介しました。
辛さの強さや香りのタイプもさまざまなので、好みや料理に合わせて選ぶことで、家庭の味がグッと深まります。
日常の料理をワンランクアップさせたいとき、手軽に「あと一味」を加えたいとき、唐辛子オイルはまさに最適な選択肢と言えるでしょう。

ぜひ、自分にぴったりの一本を見つけて、毎日の料理に“うま辛”の楽しさを加えてみてください。

著者

株式会社エス・エム・シー代表:姫野
株式会社エス・エム・シー代表:姫野
健康食品業界29年。
学生時代から家業を通じて、にんにくや唐辛子を中心とした健康食品の分野に携わってきました。長年にわたり業界の変化を肌で感じつつ、自然素材の価値と可能性を探求しています。
現在は、「薬に頼らない体づくり」や「元気に100年生きるための生活提案」をテーマに、日々の食事に取り入れやすい形で、にんにくや唐辛子の力を最大限に活かす提案を行っています。これからの健康ビジネスの方向性を見据えつつ、原点である“食による健康づくり”を軸に、にんにくと唐辛子のプロとして、皆さまの健やかな暮らしに貢献してまいります。